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  1. 01 博士論文
  2. 環境・生命工学専攻

農業地域における地域資源を活用したコミュニティ形成の効果に関する研究

https://doi.org/10.34580/0002000002
https://doi.org/10.34580/0002000002
c5ae14cf-cf64-4982-b3d6-a0336839ad37
名前 / ファイル ライセンス アクション
新井博士論文_20240229.pdf 新井博士論文_20240229.pdf (12 MB)
Item type 学位論文 / Thesis or Dissertation_02(1)
公開日 2024-04-13
和題
タイトル 農業地域における地域資源を活用したコミュニティ形成の効果に関する研究
言語 ja
言語
言語 jpn
キーワード
主題 農業地域
キーワード
主題 地域資源
キーワード
主題 コミュニティ形成
キーワード
主題 農業体験
キーワード
主題 保全活動
キーワード
主題 Agricultural Area
キーワード
主題 Local Resources
キーワード
主題 Community Formation
キーワード
主題 Agricultural Experience
キーワード
主題 Conservation Effort
資源タイプ
資源タイプ識別子 http://purl.org/coar/resource_type/c_db06
資源タイプ doctoral thesis
ID登録
ID登録 10.34580/0002000002
ID登録タイプ JaLC
著者 新井 健司

× 新井 健司

ja 新井 健司

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著者(ヨミ) アライ ケンジ

× アライ ケンジ

ja-Kana アライ ケンジ

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抄録
内容記述タイプ Abstract
内容記述 本格的に人口減少,超高齢社会を迎えた我が国では全国各地において過疎化や高齢化が顕在化している.地域に住む人々に目を向けると農業地域では,人口減少によるコミュニティの縮小や市町村合併によるコミュニティの再編が進行し,人口の増加した都市部では人々の繋がりの希薄化などの問題が生じている.地域環境に目を向けると高度経済成長期の開発による環境の変化や地球温暖化などの影響により生息生物の減少,特に里山,ため池,水路,水田など2次的自然に生息している生物が絶滅の危機に瀕している.また,国際化が進展した現在ではグローバル人材の育成を目的とした国際交流,地域間交流は必要不可欠である.一方において,2020年3月から世界中を襲った新型コロナウイルス(COVID19)は,約3年間にわたって国と国,そして国内における地域間の交流でさえ途絶えさせ,地域の自立の重要性を我々に再認識させた.
こうした3つの観点から,本研究では将来を担う高校生を対象とし農業地域に着目し,そこに存在する地域資源とコミュニティ形成に着目した.農業地域の多面的な機能を支える人々によるコミュニティ形成の効果を示すことにより,農業の活性化に向けた課題と方向性を示すことを目的とする.
研究対象地域,研究対象内容について述べる.第4章で取り扱う農業体験活動を実施した場所は群馬県赤城山麓の前橋市富士見町,そして前橋市街地の前橋公園「るなぱあく」である.活動に参加した高校と大学も前橋市内に位置している.現在では市民が田んぼオーナー制度の会員となり,米づくりの田植えから草刈り,稲刈りを体験し収穫祭として米作りに携わった人々で,田植えから草刈り,稲刈りそして作ったお米を食べる,さらに藁を利用するまでの活動を実施している.
第5章から第7章で扱うヤリタナゴに関する研究については,群馬県南部に位置する藤岡市を対象としている.藤岡市の選定理由は,群馬県において唯一在来種の淡水魚であるヤリタナゴが生き延びている点,地域住民や環境保護団体によって20年以上にわたり生息環境が守られ続けて点である.また,2022年4月の群馬県レッドデータブックにおいては野生絶滅となりながらも,保護活動に高校生が加わることにより保護組織が強化され,今後の生物保護の在り方や,生物を守ることを目的としたコミュニティ形成による地域環境保全のモデルとなると考えられる.
ヤリタナゴの生息地は利根川水系の神流川に注ぐ笹川流域である.保護活動を実施している主体は,地域住民や環境保護団体,行政,学校,農家など多様な主体である.
第8章で扱う,群馬県東南アジア農業高校留学生受け入れ事業の対象場所は群馬県内に8つある農業高校である.また,アジアからの留学生を1年間ホームステイさせたホストファミリーや農業試験場や農家,そして留学生が共に生活をした農業高校を含む周辺地域が含まれる.
第9章においては,群馬県藤岡市の神流コミュニティセンターにおいて高校生が参画した地域づくりの企画と実践について報告する.
上記の農業体験活動,環境保護活動,国際交流事業について既存の資料調査,アンケート調査及びヒアリング調査を活動に参加した高校生や大学生,社会人や関係者に実施した.
まず,農業体験活動に参加した高校生にとって活動は満足度が高く,その要因は田植え,稲刈り,新米の試食,大学生との共同作業であることがわかった.また,農業体験活動による意識・意欲の変化として,学校の学習への意欲が高まり,農業や公園,環境への興味の高まりを確認した.
次にヤリタナゴの保護活動の研究では,藤岡市におけるヤリタナゴの生息確認が,市民の宝物であるということが認識され天然記念物指定に至った.そして保護団体が結成され地域住民らと今日までの保護活動実施の継続に繋がった.また,ヤリタナゴ保護活動は,地域住民や環境保護団体らによる20年以上にわたる活動の継続,環境配慮水路の敷設,生息域外保全など複合的な要因により,今日まで絶滅することなく生き延びていることがわかった.更にヤリタナゴ保護活動は学校や行政,企業,地域住民による主体内のコミュニティ形成,そして主体間のコミュニティ形成が確認でき,それらが環境を大切にする心を育む環境教育による人材育成,保護活動参画による地域の連携や協働の活動によるコミュニティの形成が効果的に働いて地域環境保全やヤリタナゴの生息に繋がっていることが明らかになった.
群馬県東南アジア農業高校受け入れ事業では,東南アジアからの178名の留学生がお互いの「夢」を共有し,本県の農業高校を巣立った.2万名以上の本県農業高校生が,この事業の希望に触発され大きく成長してきた.また,ホストファミリー149家庭やそこを取り巻く地域,学校に,国境や民族の壁を超え,一人ひとりが温かく支え合う「国際交流の輪」が大きく広がった.そして,留学生や本県の農業高校生の多くが,留学や交流の中で得た感動を胸に,今もそれぞれ活躍し,様々なことに挑戦している.アジアからの留学生と日本との交流,特にホストファミリーとの交流は,事業終了後数年経過した現在においても継続している.交流による絆は貴重な財産としてわれわれの中に残り,現在の勢多農林高校のフィリピン農業研修,藤岡北高校のタイ王国研修などに受け継がれている.
以上から,農業地域に存在する,人々や農地,公園,また自然や水路,そして生息する生物,留学生受け入れのための農業高校やホストファミリー,そしてそれらを取り巻く人々や環境など多様な地域資源を活用することによって農業地域のコミュニティが形成され,それが地域づくりに繋がっている可能性が明らかになった.農業体験や環境保護活動の参加者の満足度は高く,要因の一つに大学生と高校生の共同作業や社会人との共同などがあることから多様な主体が連携して活動を実施すること,すなわちコミュニティ形成を図ることが効果的であることが明らかになった.
学位名
言語 ja
学位名 博士(工学)
学位授与機関
言語 ja
学位授与機関名 前橋工科大学
学位授与年月日
学位授与年月日 2024-03-25
学位授与番号
学位授与番号 甲第36号
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Ver.1 2024-04-13 06:48:53.790682
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